米国株への投資を始めた2017年から保有し続けていた高配当銘柄を全て売却しました。手放した銘柄はPM・KO・VZ・JNJ・RDSBとETFであるPFFの6銘柄です。
含み益がある銘柄、含み損がある銘柄それぞれでしたが、売却したことで損益がどのように確定したかを記録していきます。
高配当個別銘柄を売却した理由は?
個別銘柄を保有し続けることに自信が持てなくなったからです。株式投資を始めた初期は高配当10種ポートフォリオを作るつもりでした。
個別銘柄に投資することになるため、そのうち四半期決算も確認するようになるんだろうな~などと考えていましたが、いざ始めてみると私にはそのようなモチベーションは沸いてきませんでした。
株価が大きく変動した時などは自分なりに調べるものの、どうしてもメンド臭さが勝ってしまいこのまま個別銘柄への投資を続けていると痛い目に合うのでは?と考えるようになりました。
実際メンド臭くないですか?確認するにしてもどこまで見るのか?ということもあるでしょうし、自分の見立てが合っているのか?という問題もあります。
最初は楽しかったんですけどね
元々はこれらの銘柄を買い増ししていく予定でしたが、このような考えを持つと保有割合を増やす気にはならなくなり、毎月買い増しして保有割合が増えるETFと対照的に個別銘柄のポートフォリオに占める割合はどんどん小さくなっていきました。
買い増しできないってことはその銘柄に自信を持てない・自分が納得していないからだと思います。
そして私にとって株式投資は銘柄分析をするほどの趣味にはなりそうにないので、個別株のリスクは背負いたくないと考えるようになりました。
どうしても何か個別株のリスクが発生した時に「なぜこの銘柄にしたのか?」と後悔してしまいます。例えばAT&Tとベライゾンとか、ビザとマスターカードとかどっちにしようか悩むような銘柄ありませんか?
今後はどうしても欲しいのであればセクターETFへ投資するつもりです。
高配当銘柄の確定損益は?
売却により確定した損益を損失が大きかった順で挙げていきます。黒丸が買い付けたタイミング、青丸が売却したタイミングです。
フィリップモリス
売却損△1136.69ドル
PMが最も大きな損失額となりました。損失が拡大した要因の一つはPMだけ高値圏で1度買い増ししていることでした。
しかもジャンピングキャッチ
この銘柄を保有していて学べたことは含み損が△30%までいったとしてもパニックにならないことが確認できたことでしょうか。
いや、一時期は△40%を超えていましたからね。
関連記事:フィリップモリスの含み損が△40%に!JTの心配している場合じゃなかった
保有継続できた理由は高配当銘柄であったことが大きいですね。2年間保有できたことが良いことなのか?悪いことなのか?は別にして。
もし、保有資産全体で30%も下落した場合はどうなるんでしょうね?そこはまだ心配です。
PFF
売却損△15.27ドル
個別銘柄とは違いますが高配当ETFであるPFFも売却しました。
毎月分配・高配当に惹かれて保有していましたが、いまはこの銘柄に投資するステージではないと考えるようになりました。
PFFの不満点 3つの不満と1つの気がかりで書いたように気になる点もいくつかありました。
というか、PFF買うのであればARCCを保有したいです。
【米国BDC】ARCCの減配状況、株価や配当利回りを解説【高配当9%超】
ロイヤルダッチシェル
売却益19.29ドル
単純に高配当に惹かれて保有していました。
サウジアラムコの上場もあったので手放すにはいい時期だったのかもしれません。株価がどうなるのかは分かりませんが、影響はあると思うので株価が上がるにしろ下がるにしろ気持ちを振り回されたくありません。
ジョンソンアンドジョンソン
売却益35.01ドル
配当王銘柄ですね。私の保有期間中では買値に対して10%~△10%の間でウロウロしていた銘柄でした。
裁判の記事を目にしたりすると、ヘルスケアセクターはETFの方がいいのでは?と思うようになりました。
コカコーラ
売却益357.29ドル
去年まではそれほど含み益がなかったのですが2019年に入ってから大きく伸びました。
ベライゾン
売却益607.98ドル
最も含み益が出た銘柄はベライゾンでした。高配当なうえキャピタルゲインも出すことができたのでよかったです。
たぶん買い付けたタイミングが良かったのでしょう。分析とかしていないし、10種ポートフォリオを作るために買っただけですし…
個別銘柄を売却した損益は合計で△132.39ドルでした。
受取配当金を含めて計算すると結果は変わる
というわけで、個別銘柄を売却したことで確定した損益はマイナスになってしまいました。
しかし、保有期間中には各銘柄から配当金を受け取っています。私の場合、受け取った配当金はVTI・VYM・HDVの買い増しに補填しているため手元には残っていませんが、それらを含めるとどうなるのかも計算してみます。
上記のようになりました。配当金も含めて考えると△30%となったフィリップモリスを含めた高配当銘柄を2年間保有することでプラスとなります。
上記銘柄の合計購入金額は約11000ドルでした。2年間11000ドルの投資に対して800ドルのリターンがあったということになるんですかね。
個人的にはそんなに悪くなかったな、と感じます。
売却前の評価額などはコチラをご覧ください。
キャピタルゲインがマイナスになっていても配当金も加味して考えると損はしていない。これが高配当株のイイところなんでしょうね。パフォーマンスはともかく。
株価の変動はあっても配当金は保有期間が延びれば延びるほど増加します。無配銘柄に転落しないかぎり。
私はおそらく個別銘柄に投資することは当分ないと思いますが、継続という意味ではとても続けやすい投資方法ですよね。
続けるほど負けにくくなるというか、そう思います。ですので投資方法としては悪くない方法だと今でも思います。
私に適性がなかったと言うだけで。
心残りは個別銘柄を保有していないので、友人に投資していることを話した時に
ワイはコカコーラに投資してる(キリッ)
とか言えなくなってしまうことです。VTIやVYMなんて投資していない人には伝わらないですよね…
別に積極的に投資していることを話すつもりもありませんし、友人に投資を勧めたいワケでもないのですけどね。たまにあるじゃないですか、言いたくなる時が…
俺、アメリカのETFに投資しているんだ!
ハ・・・ハイ?
ってなりそうな気がします。
う~ん・・・残念