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【初心者の資産運用】投資を始める前に準備しておくべきこと

少子高齢化や老後2,000万円問題などによって将来に不安を感じ「資産運用を始めよう」と考えている人が増えています。

一口に資産運用と言ってもその方法は様々です。不動産投資・株式投資・ソーシャルレンディングなど選択肢が豊富なため、いざ資産運用を始めようと思っても初心者にはまず選ぶことが難しかったりします。

そして、どの投資方法で資産を運用するかの前に準備しておくべきことがあります。

初心者の資産運用方法

初心者は投資・資産運用を始める前に生活の見直しが必要

資産運用のために投資をするためには、その投資方法に対して現金・預金を「投資」する必要があります。

不動産投資や太陽光投資であれば銀行等から借り入れを行うことにより、少ない元手で資産運用を始めることも可能ですが、 投資資金を借りて投資を始める際にも頭金が必要であったり最低限の自己資金は必要です。

株式投資に関しても「信用取引」を利用すれば同じく少ない資金で投資ができますが、これから投資を始めるような初心者の人にとっては投資方法としてはハードルが高いように思います。

私もそうですが「将来の不安」「老後の不安」から投資を始めようと思っている人にとっては今すぐ投資を始めることよりも、まず生活の見直しをすることの方が大きな効果が期待できます。

投資初心者が資産運用に使うことのできる資金を準備できているのか

なぜ生活の見直しをしなければならないのかと言うと「そもそも資産運用を始めるにあたって投資にまわす資金があるのか」という問題があるからです。十分な資産があるのであれば「将来の不安」「老後の不安」はお金の面ではないはずです。

投資などの資産運用を始めようと思っても「資産運用に使えるお金」がなければ始めようがありません。生活費をつぎこむワケにはいきませんからね。

そのような状況でまず始めることは、どのような投資方法にするのかということではなく、投資にまわす資金を作るために普段の生活を見直して少しでも投資に使える金額を増やすことです。

現時点で資産運用にまわす資金が作れている人でも、生活を見直すことによってより多くの資金を運用できるようになるので、誰にでも必要なことです。

資産運用をする前にいざという時の生活防衛資金が必要

生活の見直しが終わってからもすぐに投資を始めることはオススメできません。投資を始める前に「生活防衛資金」を貯めることが必要です。

「生活防衛資金」とは、その名の通り自分に何かあった時に生活を守る資金のことです。
例えば

・会社を急にクビになり、給料がなくなった
・大病を患い、医療費がかかってしまう
・急な出費が重なり、まとまったお金が必要になる

などが考えられます。「生活防衛資金」を残さずに投資等の資産運用を始めてしまうと上記のような状況になってしまった時に困ってしまうことになりかねません。

残しておくべき「生活防衛資金」は人によっても変わってくるでしょう。例えばサラリーマンであれば、自己都合退職でも約3か月後には「失業保険」が最低でも3ヶ月分受け取ることが出来るので、3ヶ月分程度のの生活費があれば合わせて半年間は困らなくても済みます。

独身か既婚か、子供がいるかいないかでも変わってくるでしょう。個人的には独身の場合は3ヶ月分もあれば十分だと思いますが、子供がいる場合は半年~1年分の生活費は確保しておいた方が良いでしょう。

投資で資産が変動すると経験の浅い初心者は不安に耐えられない

私は株式投資をしているので株式投資の話で言うと、株式市場は株価が上がったり下がったりして相場を形成していきます。

ひたすら右肩上がりを続けていくようなものではありませんし、タイミングによっては下げ相場というものもあります。株をやったことがない人でも「リーマンショック」は聞いたことがあるでしょう。

当時、株価は高値から約50%下落しました。リーマンショック級の大暴落は100年に1度と言われていますが、20%~30%程度の暴落は今後も起きる可能性は十分あり得ます。

ダウ平均

リーマンショック時のダウ平均株価

上記の図のように株価が元に戻るまでに2年以上の月日がかかりました。

そういった時に「生活防衛資金」を残し「生活の見直し」でお金を貯めやすい家計体質に改善していないと恐らく普通の人や初心者の方は耐えることができません。

想像してみてください。預貯金すべてを株式資産に投資していてその資産が大暴落した場合に耐えられそうですか?私はとても耐えられるとは思いません。

ここまでのまとめ

・投資を始める前には生活の見直しが必要
・まず生活防衛資金を貯めること
・準備ができてから投資に臨むこと

資産運用を始める前に節約・貯蓄で増やす

では、具体的にどのように「生活の見直し」をしていくのかというと、当たり前のように聞こえるかもしれませんが「節約で家計を見直し浮いたお金を貯蓄する」ということになります。

節約と言っても日々必ずかかるような費用、例えば食費を節約することはそれなりの苦痛を伴ってしまいます。見直すべきは一旦見直しすれば意識せずとも済むようなものです。

代表的なものは通信費でしょう。もし、キャリア携帯を使用しているのであれば楽天モバイルなどの格安スマホの契約に変更するだけで数千円の節約が可能です。もし、家族全員が該当していれば変更によって万単位の節約にもなるでしょう。

私の家庭でいうと楽天モバイルを契約しており、月々かかっているスマホ代(通信費)は夫婦合わせて3,000円/月を切っています。契約する内容にもよりますが、1人当たり2,000円~3,000円で抑えることは難しくないです。

保険の見直しも大切です。本当に必要な保険の内容は人によって様々ですが、少なくとも独身の方については「生活防衛資金」さえ貯めることが出来ていれば、保険そのものが必要ないと思います。残しておくべき大切な人が出来てからでも十分間に合います。

こういった支出は最初に変更さえすれば、手間がかかりません。光熱費なども検討に値するでしょう。

もちろん、高額な趣味を持っていたり外食が多いのであれば見直すべきですが、上記の節約を優先した方が後々の手間がかからない分、節約が続くはずです。一時的に無理をして節約したところで継続的に節約できなければ意味がありません。

併せてふるさと納税や控除の見直しなどを使って節税することも大事です。

とくに初心者の場合、投資・資産運用はあくまでも余剰資金で行う

余剰資金

「生活の見直し」「生活防衛資金の確保」が出来たら、やっとで資産運用を始めることになります。

注意すべきは余剰資金で行うということです。簡単に言えば最悪失ってもよいお金ということです。もちろん資産を増やすために投資などの資産運用を行うワケですが、投資は100%確実に資産が増えることを保証されていません。

もしかしたら長い期間、資産運用を続けていったとしても資産が増えるどころか減少する可能性もあります。リスクをとっても問題のない資金で運用すべきです。

自分の「余剰資金」がどのくらいかを知るためにも生活の見直し・生活防衛資金の確保が必要ということですね。

それでも無理なら転職も選択肢のひとつ

もし、生活の見直しをしても「生活防衛資金」を貯めることが出来ない状況なのであれば勤め先の給料が少なすぎるのかもしれません。

収入が少なすぎるのであれば、どれだけ節約や家計の見直しをした所で限界があります。給料を稼ごうと思えば、本業が終わった後にバイトでダブルワークするなどをして収入を増やす方法もあります。

しかし、ダブルワークをするにしても残業が多い仕事であれば現実的には難しいです。職種にもよりますが、突発的に残業が発生するとバイト先にも迷惑が掛かってしまいます。

それであれば、転職して収入を増やすことも選択肢のひとつです。幸い、転職市場は売り手市場であり、以前と比べると転職環境は良くなっています。

資産を増やす方法は「投資」だけではありませんからね。転職して給料が増えればそれは「人的資産」を使った資産運用であるとも考えられます。投資をすれば誰でも資産を増やすことができるとは限りませんしね。

買い手市場になってから転職しようと思うと転職の難易度が高くなってしまいますからね。どんな企業があるのか、転職サイトで探してみるのもオススメですよ。