資産運用をする上で、パフォーマンスを向上させるために投資成績の良い商品・銘柄を選ぶことは大切です。もし、間違ったものを選んでしまうと後悔する結果となってしまいます。
自分の最終目的によっても投資する商品は変わってきます。短時間で増やす場合はボラリティの高い商品に投資しないと間に合いません。どの程度の時間を掛けるかによっても選択肢は変わってきます。
考え方の違いかもしれませんが、私はパフォーマンスよりも自分が続けられる投資方法かどうかの方が優先順位が高いです。
初心者は投資を続けられないと絵に描いたモチになる
私は現在ETFを中心として投資しています。株式投資を始めた最初は一部ETFを含めた高配当銘柄へ投資するつもりでした。いわゆる高配当株10種ポートフォリオを作るつもりでした。
2017年に株式投資をはじめ、PM・JNJ・KO・VZ・RDSBと買い進めていました。買い進めている時は自分のコレクションが増えているような感覚で楽しかった覚えがあります。
そして次にハイテクセクターの高配当銘柄としてIBMを購入しようかと思っていた時にフィリップモリスの暴落を受けました。今の状況を見るとIBMを保有する前で良かったとも思いますが、私はそこで手が止まってしまいました。
頭の中では株価が下落することは分かっていたつもりでしたが、心が分かっていなかったのだと思います。
人によってはリスク許容度が違います。私にとっては無配グロース株どころか個別銘柄を含めた10種ポートフォリオでも継続できなかったということです。
このときに投資した個別銘柄は今も保有していますが、買い増しはしていません。私には継続して買い増しすることができませんでした。
結果、保有株はETFが80%以上を占める割合になっています。
参考記事:週間損益 カテゴリーの記事一覧
私が投資が継続できなかった理由は初心者だからではなく、姿勢の問題
継続できなかった原因はたくさんあると思いますが、大きな原因として「私の投資に対するモチベーションの低さ」があるんだと思います。
将来への不安から資産運用に興味を持ち、自分なりに調べた結果「米国株」へと辿り着きました。投資をしたくて株をやっているわけではなく「やらなければ将来的に困る可能性が高い」ので投資をしています。
このような気持ちで投資していると、個別銘柄の四半期決算などをしっかり調べる気持ちが湧いてきません。自分で分析することができませんからね。自然とそうなります。
決算の数字が良くても今後の不安材料があったりするとそこをどう判断していいのか分かりませんし。「どこかのブログで解説を見たらいいや」となってしまいます。
で、今度は「そのブログ本当に信用できるの?」となります。有名なアナリストでも分析を誤ったり予想を外している中、自分の見ているブログは大丈夫なのか、と。
大手や有名なところだったら大丈夫ですか?誠実そうなブログだったら大丈夫ですか?私はそう思えませんでした。意見には基本バイアスがかかるはずです。保有している銘柄は良く見えるし、そうでなければ悪く見えることもあるでしょう。
そして自分にもそのバイアスはかかるし、何よりも「銘柄分析」ができません。そう考えると私には個別銘柄を保有し続けることは難しい、と思うようになりました。
「読み物」としてのブログは面白いので「分析ではなく読み物」として、今でも拝見させてもらっています。
これから投資を始める初心者の中で多くの人は投資が好きで始めるワケではないと思う
統計も何もありませんが、投資が好きで株を始める人よりも私のように資産運用の方法を調べていたら株式投資にたどり着く、という人が多くなると思っています。
投資はほかにも、不動産投資・ソーシャルレンディング・FX・仮想通貨などたくさんあります。投資にかかる手間・資産の流動性・市場の歴史の長さなどを考えると「株式投資」が一番マシに思えます。
長期投資であれば「プラスサムゲーム」ですからね。銘柄さえ大きく間違わなければ、継続すれば資産は増えていく可能性が高いはずです。もちろん、暴落などで一時的に資産が減少することもあるワケですが。
多くの人は将来への不安から始めるのだと思います。反対に言うと不安がなければ始めないでしょう。別に投資をしなくても資産を築ける人には必要ないですし。私も投資をしなくても遊んで暮らせるだけの資産があれば、わざわざ株式投資をしないと思います。
資産面での「将来の不安」を解消するために始めたのであれば、優先するのはビックリするようなパフォーマンスではなく、簡単に長く続けられる投資方法を継続することです。
とは言っても投資で1度で痛い目に合わないと気付けない
投資法にも色々あるのでやってみないと自分のリスク許容度が分かりませんからね。私も10種ポートフォリオに挑戦したから、向いていないことが分かったワケですし、当時は並行して日本株にも手を出して撤退しています。
参考記事: 【日本株難しい】日本市場から完全撤退して改めて思ったこと
これはこれで良かったと思っています。最初に挑戦していなければ、これらの投資法を試してみたい気持ちが残ったまま資産高がもっと増えた段階で挑戦し、失敗してしまう可能性もあったと思うので。
投資初期に自分に合った投資法を見つけられることは大きなメリットになると思うので最初にいろいろな投資法を試すことはいいことだと思います。
そこで自分に合った投資法を見つけ、銘柄分析ができるようになればそれはそれで良いことだと思います。
私がやっているようなETFをバイ&ホールドで保有し続けるという方法は一度始まると割と退屈な投資法です。
短期投資であったり、個別銘柄への投資の方が資産の動きが早く刺激は多いです。早く資産を増やしたならこういった投資方法にしないと間に合いません。
ただ、おそらくこれから投資を始める人の多くはそうではないと思うので、「老後のために」「将来の不安から」投資を始めるような人は長く継続ができる退屈な方法を選択することの方が大事になってくると思います。
私は自分が臨機応変に対応できるタイプではないと思っているので、自分が納得できる投資方法ができたら貫きたいと考えています。
不動産投資もいい投資方法だと思います。「投資」というより「事業」かなと思いますが。