よちよち投資ブログ

相場から退場しない投資を目指す

桃鉄 株式投資
楽天ポイント投資信託
初心者の株式投資
米国ETF

【米国BDC】ARCCの減配状況、株価や配当利回りを解説【高配当9%超】

(2019年8月加筆・修正)
配当利回りの高い銘柄にBDCという業態をとっているARCCという銘柄があります。有名な銘柄ではありませんが、タイミングによっては配当利回り10%を超えることもある高配当銘柄です。

今回はARCCがどのような銘柄なのか、概要・過去の配当金の推移について解説していきます。

ARCCの株価、配当利回りを解説

ARCCの概要・構成銘柄、配当利回りなど

会社名はエイリス・キャピタルです。
BDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー)と呼ばれる、融資ニーズを満たしにくい中堅企業等向けに融資や出資(株式の取得など)を行っている会社です。

現在の配当利回りは8.72%となっています。

上場取引所 NASDAQ
配当スケジュール 四半期
株価収益率(PER) 10.49倍
配当利回り 8.72%

ARCCホームページによるとARCCは世界最大の「BDC」であり、2004年のIPO以降13%/年の年間総株主利益を生み出していると書かれています。

www.arescapitalcorp-ir.com(ARCCホームページ)

BDCとはどのような形態か

BDCという企業形態は、アメリカで1980年に制定された中小企業育成のための法律「小規模事業投資促進法」に基づきその制度が始まりました。

2017年には、大手BDCの一つであるアメリカン・キャピタルを買収しており業界の中でも最大手のBDCとなります。

特徴としては、収益の90%以上を配当すること等で法人税の優遇措置を受けていることです。収益のほとんどを配当するので、高い配当利回りを実現することが可能となっています。

また、BDCは中堅企業等向けに融資や出資するので投資先の破綻リスク等を考慮した上で貸出金利を相対的に高く設定しているため利回りが高くなる傾向にあります。

年間収益が1千万ドルから2億5千万ドル規模の企業を投資対象としており、8割以上が優先債務への投資で様々な業種の企業へ分散融資しています。

またBDCは、レバレッジに対する制限や投資銘柄の集中をさけるための分散要件なども設定されているため、ある程度のリスク軽減はなされています。

2018年1月時点で上場BDCが破綻したことはありません。

ここまでのまとめ

〇BDCとは中小企業向けの融資を行う事業形態

〇収益の大半を配当で出すため、税制優遇を受けている

〇ARCCは世界最大のBDCである

ARCCの株価推移

ARCCの株価推移

2009年のリーマンショック時の株価下落が目につきますが、基本的には株価は横ばいとなっています。株価チャートを見ると15ドル前後が投資するタイミングとしては良いように見えます。

株価推移は米国優先株式ETFであるPFFと近いものを感じます。
参考記事:【米国優先株式】ETFの減配状況【PFF】

ARCCが属する金融セクターの特徴は

セクターローテーションの説明

金融セクターの特徴としては、中期(拡張期)にパフォーマンスが良いとされているセクターです。時期としてはリセッションから回復し、景気が拡大し、金利の上昇が始まってくるような時期です。

金利が上がれば、融資に対する利息収入の上昇も期待できます。ただ、不況期には倒産件数が増加し、貸し倒れが増える可能性も高まりほかのセクターよりも影響が大きい業種になります。

ほかに中期にパフォーマンスが良いとされているセクターはテクノロジーセクターです。
関連記事:セクターローテーションを意識しよう

ARCCは中小企業300銘柄以上に投資している

以下ARCCサイトからです。

ARCCの資産構成、産業構成、地理的構成

左のグラフを見ると投資企業の構成銘柄が記載してあり、300社以上に投資していることが分かります。

資産クラスで41%を占めている「 First Lien Senior Secured Loan」とは第一順位担保で担保されている優先担保付貸出金のことを言います。

投資先としては「ヘルスケアサービス」企業に対する割合が19.9%となっています。産業構成の円グラフを見て分かる通り、ARCCが投資する産業は分散されています。

ARCCの上位構成銘柄

上位構成銘柄はこのようになっています。

ARCCの上位構成企業

翻訳があまり上手にいっていないかもしれません。中堅企業向けの投資という事で聞いたことのない企業ばかりとなっています。

ARCCの運用資産は右肩上がりで増加している

ARCCの扱っている運用資産は現時点で1420憶ドルを超えています。本社はロサンゼルスにあり、米国、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアにオフィスがあります。

ARCCの運用資産推移

ポイント

〇株価推移は金融危機がなければ横ばい

〇タイミングによってはキャピタルを狙えるが、基本はインカム狙いの銘柄

〇300銘柄以上の分散、業種も分散されている

〇運用資産は年々右肩上がりとなっている

ARCCは減配している

ARCCの配当推移

年度 配当金 増配率
2004年 $0.30
2005年 $1.60 433.33%
2006年 $1.54 -3.75%
2007年 $1.66 7.79%
2008年 $1.68 1.20%
2009年 $1.47 -12.50%
2010年 $1.40 -4.76%
2011年 $1.41 0.71%
2012年 $1.50 6.38%
2013年 $1.52 1.33%
2014年 $1.52 0.00%
2015年 $1.52 0.00%
2016年 $1.52 0.00%
2017年 $1.52 0.00%
2018年 $1.54 1.32%

設定日が2004年のため、リーマンショックも経験しており、株価はかなり下がりましたが分配金については、それほど大きくは減配されていないです。

配当回数は年4回であり、ここ数年は横ばいになっていますね。分配金は基本的には横ばい、2005年の分配金から見ると緩やかに減少しているともとれます。

過去15年間の年間配当額を見る限りでは、1.5ドル前後で推移しているので今後もこの金額は期待できるのではないかと思います。2018年については増配となりました。

中小企業に対する融資がメインとなるため景気に敏感な部分はありますが配当利回りは9%を超えてくる時もあるため米国高配当株としては、魅力的なのではないでしょうか。


高配当株ということで、高配当なETFであるPFFと比較してみました。
www.maaikkana.com

ARCCはETFではありませんが他のETFの減配状況はコチラへ