HDVの概要、経費率、配当利回りなど
(2019年1月加筆・修正)
名称は、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETFです。ブラックロック社が設定した配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数を目指したETFです。今までちゃんと調べていなかったので、減配していることを知りませんでした。高配当株ETFであって増配当株ETFではないから当たり前なんでしょうけど・・・
設定されたのが2011年と比較的歴史の浅いETFです。リーマンショックを経験していないETFのため、大きな暴落が訪れたときにどのような推移になるのかが過去を見ても予想できない点が、少し不安ですね。
2019年1月時点の組入れ上位銘柄は下記のようになっています。
(ブラックロック社 サイトより)
上位10銘柄のほとんどが配当貴族、配当王銘柄ですね。この上位銘柄を見ると増配が続くイメージを受けますね。あまり減配している印象は受けません。
セクター別の構成比率はこのようになっています。
エネルギー・ヘルスケア・生活必需品の3セクターで60%近くを占めています。セクター分散という意味では、あまり分散がされておらず偏っているETFになります。同じ高配当ETFであるVYMよりも配当利回りが多い理由は、この部分にあるのかもしれませんね。VYMと比べ配当利回りが良い分、分散リスクを抱えているということでしょうか。
(SBI証券サイトより)
セクターローテーションで言うと、エネルギーセクターは後期(後退期)、ヘルスケア・生活必需品・公益事業セクターはリセッション(不況期)に比較的強いとされています。
エネルギーセクターがセクター別では1位となっていますが、ディフェンシブセクターと呼ばれるヘルスケア・生活必需品・公益事業セクターなどで40%以上を超える比率となるので、それなりに不況耐性もあると想像できます。
HDVは減配している
年間集計していますが、年4回配当です。2011年も配当回数は4回あるので、2011年が極端に配当金額が少ないのは配当回数のせいではありません。ETFが設定された2011年から8年で配当金の額は3倍になっています。
2018年に関しても、年間集計でみれば増配となっています。配当月は3月・6月・9月・12月となっており、前年同月で比較すると増配が続いていましたが、2018年12月の配当金は前年同月と比較しても減配となりました。
赤文字になっている2016年に減配がありました。ちょっと自分なりに調べてみたんですが、原因はよく分かりませんでした。売買回転率が他のETFと比べ高いらしいのでそういったところが関係しているんですかねぇ?2011年に設定されたETFなので、リーマンショックなどの大きな暴落にまだ遭遇していないし、その時どうなるんだろうという不安は、ありますよね。
というわけで、減配した時期があるHDVですが3%を超える配当利回りは、やっぱり魅力的なので今後も、偏りすぎない程度に買い増しはしていこうと思っています。
他のETFの減配状況はコチラへ
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私はこのようなETFも保有しています。配当利回り5%超
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ETFではありませんが、BDCと呼ばれる業態で高配当な銘柄もあります。
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