金融セクターETFであるXLFの過去の減配状況などについて調べてみました。
XLEの概要、経費率、配当利回りなど
名称は、エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンドです。ステート・ストリート社が出している、同指数に連動する投資成果を目標としたETFになります。
ステート・ストリート社のセクターETFの特徴はS&P500指数を構成する企業から一般的な産業分類に基づいて選択されていることです。
各セレクト・セクターSPDRファンドは全部で9種類あり、その全てを合わせるとS&P500指数の全銘柄がカバーできるようになっています。
S&P500指数に構成された銘柄ということで、米国の大型エネルギー株が中心となります。業種としては、原油・天然ガスの開発・生産会社、採掘および他のエネルギー関連サービスを提供する企業が含まれています。
エネルギーセクターの特徴は
エネルギーセクターというと、原油価格などに左右されるイメージが強いですね。原油価格というと政治が絡む、地政学リスクが常につきまといます。国家への経済制裁であったり、石油輸出国機構(OPEC)による減産であったり外的要因の多いセクターです。
(引用 SBI証券サイト)
セクターローテーションで考えるとエネルギーセクターは後期(後退期)にパフォーマンスが良いとされるセクターです。リセッション手前の好景気の最終局面でパフォーマンスが良くなる傾向がある、ということでこのセクターが好調な時はリセッションを意識しなければならない時期になってきます。ほか、この時期に強いとされるセクターは資本財セクター・素材セクターがあります。
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XLEの構成業種
上位構成銘柄の内訳はこのようになっています。
(引用 ステートストリート)
エクソンモービルとシェブロンの2銘柄で4割を超える構成となっています。この2銘柄が上位1位2位を占めるのはバンガードのVDEも同じですが、その構成割合はXLEの方が高くなっています。VDEの構成銘柄数が100社以上に対して29社という少ない銘柄数の影響ですね。
参考記事:【米国エネルギーセクター】ETFの減配状況【VDE】
XLEは減配している
配当金が始まった20年間の中で年間を通して減配となったのは5回ありました。直近では2016年・2018年が減配になっており、これはVDEと同じですね。過去に何度か減配しているものの、ETF設定時からの配当金の額は5倍程度増加しています。
エネルギーセクターというと、原油の関係もあり株価については変動が大きいです。
2016年に大きく減配となったのは、下落する原油価格などの要因によって減配したETFの構成銘柄が多かったことが原因だと思われます。2016年に減配となった構成銘柄はコノコフィリップス(3位)、マラソン・ペトロリアム(7位)、キンダー・モルガン(9位)などがありました。
他のセクターと同じように景気動向の影響もあり、政治が絡みやすい原油価格の影響も大きく受けるようなETFです。将来的にエネルギーの在り方がどうなるか、という問題もありますが、過去の配当金の推移を見る限りは今後も増加傾向が続くようにも思えます。
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米国株・ETFへと投資する場合、SBI銀行・SBI証券を併用するとドル購入時の為替手数料が割安になります。詳しくはコチラをどうぞ。
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ETFではありませんが、BDCと呼ばれる業態で高配当な銘柄もあります。
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