米国エネルギーセクターETFであるVDEの概要・過去の分配金の状況を解説します。
VDEの概要、経費率、配当利回りなど
(2019年1月加筆・修正)
名称は、バンガード米国エネルギーセクターETFです。米国のエネルギーセクターの大型株・中型株・小型株へと投資しています。
一口にエネルギーセクターといっても、構成業種は幅広く石油・ガス製品の探査・開発・販売・精製または輸送を中心にしている事業、石油等掘削装置・その他エネルギー関連機器の建設やサービス提供などを行っている企業が含まれています。
エネルギーセクターというと、原油価格などに左右されるイメージが強いですね。VDEの設定来のトータルリターンは7.51%となっています。
エネルギーセクターの特徴は
(引用 SBI証券サイト)
セクターローテーションで考えるとエネルギーセクターは後期(後退期)にパフォーマンスが良いとされるセクターです。リセッション手前の好景気の最終局面でパフォーマンスが良くなる傾向がある、ということでこのセクターが好調な時はリセッションを意識しなければならない時期になってきます。ほか、この時期に強いとされるセクターは資本財セクター・素材セクターがあります。
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VDEの上位構成銘柄・産業グループ比率は
上位構成銘柄と産業グループの内訳はこのようになっています。
(引用 バンガードジャパン)
エクソンモービル1銘柄で20%を占める割合になっています。上位10銘柄で62.6%、上位5銘柄では49%と銘柄は139銘柄あるものの、上位の銘柄に偏っているETFですね。
ETFの中での時価総額の内訳については
大型株 71.5%
中・大型株 6.0%
中型株 11.8%
中・小型株 3.6%
小型株 7.1%
となっており、大型株が中心のETFです。
VDEは減配している
年間の合計でいうと減配となったのは2016年のみでした。リーマンショックの影響があったであろう2009年に関しても、0.85%とわずかに増配しているという結果でした。
※2018年が減配となりました。
エネルギーセクターというと、原油の関係もあり株価については変動が大きいイメージがありますが、配当金については比較的安定して受け取ることができるようです。
原油という企業によって違いのないものを扱っている点、シェールオイルなどの代替エネルギーの台頭が懸念される点など、エネルギーセクターの将来については楽観的ではありませんが、配当金という点で見ると減配も少ない有望なETFに思えます。
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米国株・ETFへと投資する場合、SBI銀行・SBI証券を併用するとドル購入時の為替手数料が割安になります。詳しくはコチラをどうぞ。
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ETFではありませんが、BDCと呼ばれる業態で高配当な銘柄もあります。
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