金融セクターETFであるXLFの過去の減配状況などについて調べてみました。
XLFの概要、経費率、配当利回りなど
名称は、金融セレクト・セクターSPDRファンドです。ステート・ストリート社が出している、同指数に連動する投資成果を目標としたETFになります。
ステート・ストリート社のセクターETFの特徴はS&P500指数を構成する企業から一般的な産業分類に基づいて選択されていることです。各セレクト・セクターSPDRファンドは全部で9種類あり、その全てを合わせるとS&P500指数の全銘柄がカバーできるようになっています。
金融セクターの特徴は
金融セクターの構成業種は、銀行、資本市場、保険、各種金融、消費者金融などの業務に関する企業で構成されています。
(引用 SBI証券サイト)
セクターローテーションで考えると金融セクターは中期(拡張期)にパフォーマンスが良いとされるセクターです。リセッションから回復し、景気が拡大し、金利の上昇が始まってくるような時期です。金利が上がれば、銀行等の金利収入も上がり業績の上昇が期待できるからですね。ほかに中期にパフォーマンスが良いとされているセクターはテクノロジーセクターです。
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XLFの構成銘柄・構成業種
上位構成銘柄の内訳はこのようになっています。
(引用 ステート・ストリート社)
上位10銘柄の占める割合は50%を超えています。S&P500指数を構成する銘柄から選択されているとうこで、金融株の中でも大型株に比重がかかっています。
業種別構成割合は
銀行 42.06%
資本市場 20.46%
保険 19.11%
各種金融サービス12.82%
消費者金融 5.55%
といった構成となっています。
バンガードの金融セクターETFであるVFHよりも産業割合が少し偏っているでしょうか。
参考記事:【米国金融セクター】ETFの減配状況【VFH】
XLFは減配している
2009年近辺のリーマンショック時の配当金の落ち込みが大きいです。サブプライムローンを取扱っていた金融セクターのETFのため、構成銘柄の多くが減配されたのでしょう。VFHと同じで現在の配当金はリーマンショック前の配当金の水準まで戻っていません。
増配率を見ると、増配時は二けた増配が多くあります。金融危機に陥った時の減配率も大きいですが。配当利回りからみても配当をメインにした投資をするようなETFではありませんね。
リセッションを確認後、景気が底打ちしたタイミングで投資しキャピタルゲインを狙うようなETFになるでしょうか。
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ETFではありませんが、BDCと呼ばれる業態で高配当な銘柄もあります。
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