生活必需品セクターETFであるXLPの過去の減配状況などについて調べてみました。
XLPの概要、経費率、配当利回りなど
名称は、生活必需品セレクト・セクターSPDRファンドです。ステート・ストリート社が出している、同指数に連動する投資成果を目標としたETFになります。
ステート・ストリート社のセクターETFの特徴はS&P500指数を構成する企業から一般的な産業分類に基づいて選択されていることです。
各セレクト・セクターSPDRファンドは全部で9種類あり、その全てを合わせるとS&P500指数の全銘柄がカバーできるようになっています。
XLPで構成されている生活必需品とは、食品・生活必需品小売り、飲料、食品、タバコ、家庭用品、パーソナル用品などの産業が含まれています。
バンガードの生活必需品セクターETFのVDCは構成銘柄90社以上あるのに対し、XLPは33銘柄となっています。S&P500の中からということで大型株のみで構成されるETFということですね。
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生活必需品セクターの特徴は
(引用 SBI証券サイト)
生活必需品株は、ディフェンシブ銘柄と言われており好景気の時は、株価上昇が鈍くなり、不況時には下落が抑えられやすい、という特徴があります。上記表で言うとリセッション(不況期)に強いとされるセクターになります。同じ時期にパフォーマンスが良い傾向となるセクターはヘルスケアセクター・公共事業セクターです。
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XLPの構成銘柄・構成業種
上位構成銘柄は、このようになっています。
(引用 ステート・ストリート社)
33銘柄中上位10銘柄で70%以上を占めています。P&G、コカ・コーラ、フィリップモリスなど、米国株への投資をしている人なら1度は購入を検討したことがあるのではないでしょうか。
ETFの産業別構成業種はこのようになっています。
XLPは減配している
年間を通じての減配は20年中3回ありますが、その減配割合はわずかなものとなっています。全体を通してみると右肩上がりに配当金が増加していることがグラフを見ると分かります。
1999年に支払われはじめた配当金は20年をかけて5倍になっています。株価は5倍になっていませんからね、配当金重視の投資をしている人にとっては持ち甲斐のある配当金推移です。
VDCもそうでしたがリーマンショックの影響があったであろう2009年前後も増配しています。生活必需品というディフェンシブなセクターの強みですね。
ディフェンシブな生活必需品セクターといえども、個別銘柄に投資するのはリスキーに感じる方もいると思います。企業の固有リスクにさらされる可能性がありますからね。私も2017年にフィリップモリスを保有し、そこからFDAの発表などによる株価下落を経験しており、個別銘柄の保有する難しさを感じました。
XLPはS&P500に入っている大型株で構成されているということで、個別銘柄に投資するのは怖いけど分散されすぎたETFに投資するのもな~、と悩んでいる方にはVDCと比較しても分散されすぎておらず、向いているのかもしれませんね。
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ETFではありませんが、BDCと呼ばれる業態で高配当な銘柄もあります。
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