米国金融セクターETFであるVFHの概要・過去の分配金の状況を解説します。
VFHの概要、経費率、配当利回りなど
(2019年1月加筆・修正)
名称は、バンガード米国金融セクターETFです。米国の金融セクターの大型株・中型株・小型株へと投資しています。
金融セクターの構成業種は、銀行、不動産金融、消費者金融、投資銀行・証券会社、資産運用会社・資産管理銀行、企業への貸付、保険・金融投資などの業務に関する企業で構成されています。
金融セクターというと、景気や政策金利などに左右されるイメージが強いですね。VDEの設定来のトータルリターンは4.35%となっており、パフォーマンスはあまり良くありません。
金融セクターの特徴は
(引用 SBI証券サイト)
セクターローテーションで考えると金融セクターは中期(拡張期)にパフォーマンスが良いとされるセクターです。リセッションから回復し、景気が拡大し、金利の上昇が始まってくるような時期です。金利が上がれば、銀行等の金利収入も上がり業績の上昇が期待できるからですね。ほかに中期にパフォーマンスが良いとされているセクターはテクノロジーセクターです。
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VFHの上位構成銘柄・産業グループ比率は
上位構成銘柄と産業グループの内訳はこのようになっています。
(引用 バンガードジャパン)
上位10銘柄で43.7%、銀行の株式が約30%を占めています。上位銘柄は銀行株が多いですが、バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイも3位に入っていますね。
ETFの中での時価総額の内訳については
大型株 68.4%
中・大型株 3.3%
中型株 12.5%
中・小型株 6.7%
小型株 9.1%
となっており、大型株が中心のETFです。
VFHは減配している
ETFが設定されてからの15年間の間で、4回ほど減配となった年があります。またリーマンショックの影響のあった2009年に60%以上の減配があり、その後増配を続けてはいますが、2007年の配当金には届いていません。
金融セクターは、景気の影響をかなり受けるセクターなので長期的に保有を続けるというよりも、景気のタイミングを見て中期的に保有する方がいいような印象を受けました。配当利回り的にも高いわけではないので、保有するのであればリセッションが終わってから良きタイミングで保有したいですね。
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米国株・ETFへと投資する場合、SBI銀行・SBI証券を併用するとドル購入時の為替手数料が割安になります。詳しくはコチラをどうぞ。
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ETFではありませんが、BDCと呼ばれる業態で高配当な銘柄もあります。
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