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NISAで損をしない投資方法とは

株式投資を始める時にNISA口座の有効的な使い方を考えることは重要です。NISA口座を使うことで効率よく投資利益を確保することができるからです。

しかし、NISAにはデメリットもあり使い方に悩んでしまう人も多いかと思います。そこで損をしない方法があるのか考えてみました。

株式投資で利益を出す

キャピタルゲインを狙っても損益通算ができない

NISA口座を使い投資すると得られた運用益・配当金に対する税金が免除されます。通常、株式投資では運用益に対して約20%の税金が課されます。この税金が免除となるため、運用益・配当金が多ければ多いほど免税される税額が多くなります。

誰もが資産を増やすために投資をしているはずです。増やす過程で得た利益に対する税金は少ない方が最終的なパフォーマンスは大きくなっていきます。NISAは5年(ロールオーバーも考慮すれば10年)の非課税期間となっているので、自信のある銘柄についてはNISA口座のメリットを活かすことは重要です。

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参考記事:SBI証券でNISA口座を作るメリットとは

しかし、NISA口座は評価損が出た場合に他の銘柄で得た利益や配当金から引かれた税金と損益通算することができません。損益通算ができないことによって、他の銘柄で出た利益に対する税金を取り戻すことが出来なくなります。

「損益通算」とは、その年に行った株式売買で生じた利益と損失を集計し、最終的にどちらが多かったのかを計算することを言います。損失があれば、利益が出たときに控除された税金がが還付されます。同じ証券会社の特定口座で運用していれば基本的には自動で処理してもらえます。

NISA口座を使うことで、利益に対する税金を免除してもらう代わりに確定損が出たときの損益通算ができなくなるということです。NISA口座で運用している資産は「損出し」して税金を取り戻すという方法が使えません。つまり損益通算が出来ない分、税金を損してしまう可能性があるということです。

百パーセント儲かる銘柄というものはありません。自分では利益を出せると思っていても思い通りにいかず、損失を出してしまうこともあります。NISAで損をしたくない場合、どのような方法があるでしょうか?

減配可能性の低い高配当株を永久保有する

「永久保有」を前提にすると、NISAで損をすることはなくなります。損失が出ている時に売却すると損失が確定してしまうので売却をしなければよいということです。NISA口座の場合、非課税期間が終わった時に評価損があれば課税口座に移管され取得価格が下がります。これは「損益通算」が出来ず損をしてしまうと考えられますが、売却しないのだから取得価格も関係ありません。制度上、仕方なく特別口座などに移管されるだけです。

そして非課税口座の恩恵として、配当金に係る税金が免除されることになります。配当金は受け取るだけなので、株価が上がろうとも下がろうとも損をすることはありません。NISA口座で運用している間は配当金に係る税金を免除され続けます。

配当金は配当利回りが高ければ高いほど受け取る金額が大きくなるため、なるべく配当利回りの高い銘柄へ投資した方が免除される税金も大きくなります。

そして高配当株に投資する際には、減配の可能性がなるべく少ない銘柄に投資することが重要です。業績が悪化し、減配もしくは無配になってしまっては意味がありません。高配当銘柄となっていた日産は業績悪化により減配してしまいました。
参考:日産がより高配当株になっているけど、高配当がいいなら米国株の方が良いと思う

減配する可能性が少ないものとしては、連続増配当が長く続いている銘柄や過去に減配をしていない銘柄などが挙げられます。ちなみに日本株では花王が29期連続増配となっており、もっとも連続増配当をしている銘柄です。ただし、配当利回りは1.53%と配当利回りは高くありません。

海外の高配当銘柄は

アメリカへの投資

世界に目を向けると、花王以上に連続増配当を続けている銘柄は数多くあります。アメリカの通信会社のAT&Tは35年連続増配当で配当利回りは6.67%、同じくアメリカのたばこメーカーであるアルトリアは49年連続増配等で配当利回りは6.52%です。ほか、米国市場では配当王と呼ばれる50年以上も連続増配当を続けている銘柄が20銘柄以上あります。

また分散された高配当ETFへと投資するのもオススメです。減配の可能性はあるもののいくつもの高配当株の集まりのため、その内の1銘柄が減配したとしてもETFに与える影響が少なくて済みます。

もし、問題のある銘柄が含まれていたとしてもETFを運用しているファンドが自動的にリバランスするので、危ない銘柄を保有し続けることは基本的にはありません。

以下が代表的な米国ETFです。

NISA口座で投資するときは、どうしても「損益通算ができない」というデメリットがあるため投資する銘柄に悩んでしまいます。誰もが損をしたくありませんからね。どうしてもNISA口座で損をしたくなければ、前提条件はありますがこういった投資方法もひとつの手ではないでしょうか。

ちょっと暴論かもしれませんが。