連続増配当年数を見てみよう
カルロス・ゴーン氏の逮捕により、日産の株価が低迷しています。この事件がある前から日産といえば、配当利回りが高く配当好きな投資家にとっては人気のある銘柄でした。株価が下がったことにより、配当利回りはさらに良くなっており現時点では利回り6%近くまで上がってきています。
自動車業界といえば、セクターでいうと一般消費財セクターにあたります。
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一般消費財セクターはリセッション後の回復初期にパフォーマンスが良いとされるセクターですが、中でも自動車業界は景気敏感株ともいわれており、世界的な経済の動向や為替等に影響を受けやすい業種と言われています。
一見、高配当に見えても景気の影響を受けやすいということもあり、業績が悪化し減配してしまう、ということが現実的にありえる業種です。過去の日産の配当はこのようになっています。
(引用 日産サイト)
連続増配当年数でいうと9年連続となっています。リーマンショックのあった2009年には業績の悪化により減配どころか無配となりました。今後も業績が悪ければ当然のように減配されると思います。
また、日産の場合はルノーとの提携の関係もあり、日産の株式を40%以上保有しているルノーへ配当金を支払うために、ルノーの会長でもあるゴーン氏が高配当を維持させていた、という話もあります。
ゴーン氏の逮捕により、ルノーとの提携が見直されれば日産にとって高配当を出す意義があまりなくなるのではないか、という懸念があります。日本の会社は株主よりも会社・従業員を優先することが好きですからね。内部留保大好きですし。
米国株の連続増配等年数は
日産の連続増配当年数は9年でした。米国株で似たような配当利回りの銘柄ではどのぐらいの連続増配当年数の銘柄があるでしょうか。
ざっと拾っただけでも多数の銘柄があります。これらの銘柄はすべて日産の連続増配当年数9年を超えています。20年以上ものあいだ連続増配を続けているということは、リーマンショックやドットコムバブルの時も増配を粛々と続けてきたということです。
日産という銘柄に対して、株価の値上がりによるキャピタルゲインを望んでいるのであれば別ですが、高い配当利回りを望んでいるのであれば、世界を見渡せば高配当な銘柄や、より増配が続くことが予想される銘柄もたくさんあります。
高配当銘柄に投資をする場合は、その高配当が減配されないことが一番重要な要素になってくるので、減配の可能性が少ない、つまり過去にどれだけ増配をつづけてきたのか、という数字は頼りになる情報のひとつであると思います。もちろんあくまでも過去の話ですから、未来はわかりませんが。
米国株に投資する場合は、ドルでの買付となるため為替が関係します。また、ドル転する際に手数料が必要となります。SBI証券であれば、SBI銀行を開設しSBI銀行でドル転してからSBI証券にドル資産を移せば手数料が安くすむのでオススメです。
米国株への投資はSBI証券がおすすめ!そのメリット・デメリットは?
外国株の場合、私は分散されたETF(上場投資信託)をおすすめします。
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