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【米国生活必需品セクター】ETFの減配状況【VDC】

生活必需品セクターETFであるVDCの概要・過去の分配金の状況を解説します。

VDCの概要、経費率、配当利回りなど

(2019年1月加筆・修正)
名称は、バンガード・米国生活必需品セクターETFです。バンガード社が出している、米国の生活必需品セクターへ投資するETFになります。

設定日 2004年1月26日
運用会社 バンガード
上場取引所 NYSE Arca
ベンチマーク MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス
経費率 0.10%
構成株式銘柄数 93銘柄
配当スケジュール 四半期
株価収益率(PER) 20.3倍
売買回転率 4.9%
設定来リターン 9.54%
配当利回り 2.78%

生活必需品セクターの特徴は

VDCで構成されている生活必需品とは、食品・飲料タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品パーソナル用品の製造業者など、景気循環に対して影響が少ないであろう企業で構成されています。

つまり、人々は生活のために食料品を購入するしお風呂に入って体も洗う、歯も磨くでしょう。その生活は、世の中が不況だろうと変わらないということから、景気循環に対して敏感でない企業とされています。
f:id:saku1228:20181021154421p:plain(引用 SBI証券サイト)

生活必需品株は、ディフェンシブ銘柄と言われており好景気の時は、株価上昇が鈍くなり、不況時には下落が抑えられやすい、という特徴があります。上記表で言うとリセッション(不況期)に強いとされるセクターになります。同じ時期にパフォーマンスが良い傾向となるセクターはヘルスケアセクター・公共事業セクターです。
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VDCの上位構成銘柄・産業グループ比率は

上位構成銘柄は、このようになっています。

VDCの構成銘柄とセクター構成(引用 バンガードジャパン)

上位10銘柄で63.1%を占めています。私も上位10銘柄の中で、コカコーラとフィリップモリスを保有しています。飲食料品から家庭用品・薬品小売りなど幅広い業種が含まれています。

企業規模の内訳については
大型株    77.8%
中・大型株  5.9%
中型株    7.3%
中・小型株  2.6%
小型株    6.3%
となり、大型株中心に構成されています。

VDCは減配している

VDCの配当推移

年度 配当金 増配率 増配額
2004年 $1.094
2005年 $0.703 -35.74% -$0.391
2006年 $0.960 36.56% $0.257
2007年 $1.159 20.73% $0.199
2008年 $1.173 1.21% $0.014
2009年 $1.738 48.17% $0.565
2010年 $1.906 9.67% $0.168
2011年 $1.894 -0.63% -$0.012
2012年 $2.591 36.80% $0.697
2013年 $2.428 -6.29% -$0.163
2014年 $2.417 -0.45% -$0.011
2015年 $3.294 36.28% $0.877
2016年 $3.209 -2.58% -$0.085
2017年 $3.678 14.62% $0.469
2018年 $3.648 -0.82% -$0.030

全体で見ると、配当は増えていっていますが、途中で6回ほど減配となっています。2018年については、現状維持に近い減配となりました。

先日、記事にしたVHTと一緒でリーマンショックの影響があったであろう2009年前後は、減配になっていません。ディフェンシブなセクターだからでしょうか。

減配と言っても、数字的には微減といってもよさそうな金額なので、安定していると言えるかもしれません。設定された2004年から14年間で配当金の額は3.3倍まで増えています。

連続増配の記録が長い銘柄が、多数含まれています。私は、今はETFをメインに考えていますが最初は、連続増配をしている個別銘柄への投資を考えていました。

VDCの上位銘柄は、その時に検討した銘柄がほとんど入っています。今考えると、個別銘柄を買わずにVDCを保有していれば良かったかな、と思ったりします。

配当利回りも悪くなく、増配率の高さから将来の配当金の増加も期待できる優秀なETFですね。

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