生活必需品セクターETFであるVDCの概要・過去の分配金の状況を解説します。
VDCの概要、経費率、配当利回りなど
(2019年1月加筆・修正)
名称は、バンガード・米国生活必需品セクターETFです。バンガード社が出している、米国の生活必需品セクターへ投資するETFになります。
生活必需品セクターの特徴は
VDCで構成されている生活必需品とは、食品・飲料タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品パーソナル用品の製造業者など、景気循環に対して影響が少ないであろう企業で構成されています。
つまり、人々は生活のために食料品を購入するしお風呂に入って体も洗う、歯も磨くでしょう。その生活は、世の中が不況だろうと変わらないということから、景気循環に対して敏感でない企業とされています。
(引用 SBI証券サイト)
生活必需品株は、ディフェンシブ銘柄と言われており好景気の時は、株価上昇が鈍くなり、不況時には下落が抑えられやすい、という特徴があります。上記表で言うとリセッション(不況期)に強いとされるセクターになります。同じ時期にパフォーマンスが良い傾向となるセクターはヘルスケアセクター・公共事業セクターです。
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VDCの上位構成銘柄・産業グループ比率は
上位構成銘柄は、このようになっています。
(引用 バンガードジャパン)
上位10銘柄で63.1%を占めています。私も上位10銘柄の中で、コカコーラとフィリップモリスを保有しています。飲食料品から家庭用品・薬品小売りなど幅広い業種が含まれています。
企業規模の内訳については
大型株 77.8%
中・大型株 5.9%
中型株 7.3%
中・小型株 2.6%
小型株 6.3%
となり、大型株中心に構成されています。
VDCは減配している
全体で見ると、配当は増えていっていますが、途中で6回ほど減配となっています。2018年については、現状維持に近い減配となりました。
先日、記事にしたVHTと一緒でリーマンショックの影響があったであろう2009年前後は、減配になっていません。ディフェンシブなセクターだからでしょうか。
減配と言っても、数字的には微減といってもよさそうな金額なので、安定していると言えるかもしれません。設定された2004年から14年間で配当金の額は3.3倍まで増えています。
連続増配の記録が長い銘柄が、多数含まれています。私は、今はETFをメインに考えていますが最初は、連続増配をしている個別銘柄への投資を考えていました。
VDCの上位銘柄は、その時に検討した銘柄がほとんど入っています。今考えると、個別銘柄を買わずにVDCを保有していれば良かったかな、と思ったりします。
配当利回りも悪くなく、増配率の高さから将来の配当金の増加も期待できる優秀なETFですね。
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米国株・ETFへと投資する場合、SBI銀行・SBI証券を併用するとドル購入時の為替手数料が割安になります。詳しくはコチラをどうぞ。
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ETFではありませんが、BDCと呼ばれる業態で高配当な銘柄もあります。
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