ヘルスケアセクターETFであるXLVの過去の減配状況などについて調べてみました。
XLVの概要、経費率、配当利回りなど
名称は、ヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンドです。ステート・ストリート社が出している、同指数に連動する投資成果を目標としたETFになります。
ステート・ストリート社のセクターETFのベンチマークである、〇〇セレクトセクター指数の特徴はS&P500指数を構成する企業から各セクターごとに分類された銘柄が選択されていることです。
つまり、9種類あるセレクトセクター指数を全て合わせるとS&P500指数で構成されている銘柄すべてをカバーできるということです。
ベンチマークである当インデックスは、ヘルスケア機器やヘルスケア用品を製造する企業、ヘルスケア・プロバイダー/ヘルスケア・サービス、ヘルスケア・テクノロジー、バイオテクノロジー、医薬品、ライフサイエンス・ツール/サービスを業務とする企業で構成されています。
ヘルスケアセクターの特徴は
(引用 SBI証券サイト)
セクターローテーションで見ると、ヘルスケアセクターはリセッション(不況期)に良いパフォーマンスとなる傾向がある、という特徴があります。多くのセクターが不調になるであろうリセッション期に強いということで、長期投資をするにあたっては外せないセクターの一つと言えます。
しかし、中でも医薬品業界は新薬の開発などでM&Aも活発に行われる業界でもあり、ディフェンシブと言われる中でも先が読みづらいところがあったりもします。
最近では売上の大部分を占める関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」の特許切れという経営課題を抱えているアッヴィ(ABBV)がしわ取り薬「ボトックス」などを販売するアラガン(AGN)の買収を発表しました。
日本の企業でも武田薬品が大型のM&Aを行いましたね。
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XLVの構成銘柄・構成業種
上位構成銘柄はこのようになっています。
(引用 ステート・ストリート)
上位10銘柄で50.98%を占めています。62銘柄中の10銘柄で半分を占めているETFということです。そう考えると中々偏った構成ですね。ちなみに構成1位のジョンソンエンドジョンソンは私も保有しています。
構成業種はこのようになっています。
構成銘柄数はバンガード社のVHTの方が圧倒的に多いですね
【米国ヘルスケア・セクター】ETFの減配状況【VHT】
XLVは減配している
年単位で見ると3回減配しています。配当回数は最初は年1回配当でしたが2001年から年4回配当になっています。
同じヘルスケアセクターETFであるVHTは年間を通して減配となった年は2008年、2010年、2013年でした。設定日も違いますし、構成銘柄数も違うので当たり前かもしれませんが、変わるものですね。
配当推移のグラフを見て分かるとおり、減配を挟んでいるものの基本的には右肩上がりのキレイなグラフになっています。おそらく、今後も医療に対する需要はなくならないので右肩上がりのグラフが続いていくのでしょう。
ただ、やはりヘルスケアセクターの中からどの銘柄がより成長していくのかを当てることは難しいのではないかと思います。
新薬を開発しても特許が切れると後発薬との争いに巻き込まれますし、莫大な費用のかかる新薬開発が成功するかも分かりませんからね。
そう考えるとヘルスケアセクターはETFへ投資するという選択は、悪くないのではないかと思います。配当利回りがそれほど高くないところがネックかもしれませんが。
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ETFではありませんが、BDCと呼ばれる業態で高配当な銘柄もあります。
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