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【高配当ETF】PFFの不調の原因は?7年ぶりの安値を更新

利上げが続いているせいなのか

保有している米国優先株式ETFのPFFが去年保有し始めてから、ジリジリと株価が下がり続けています。私の買値からだともうすぐ△10%となりそうな状況です。私が保有してから株価が下がっていくイメージしかないので、改めて過去のチャートを確認してみました。
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2018年11月23日の終値が35.37ドルでした。この金額を下回ったのは2011年10月4日以来と7年ぶりの安値を記録していました。PFFの株価チャートを確認すると2016年半ばごろから株価が下落していっていることが分かります。

PFFは金利の影響を強く受けるETFとなっています。下落が続いている中、米国の政策金利はどうなっているか見てみました。
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リーマンショックを受けて、0.25%という長い低金利の時期が続き、米国の政策金利が再び利上げされ始めたのが2015年12月でした。その後2016年12月に0.75%に利上げされ2017年以降は年3回の利上げが実施されています。

これを踏まえてPFFの株価チャートを見ると、2015年11月に利上げが始まりPFFの株価が下落し、2016年2月時点で36.26ドルまで下落しました。その後2016年8月までは反発し株価が上昇したものの、そこからは下落傾向が続き現在に至っています。

利上げの回数が増え始めた2017年に入ってからは、下落のペースが速くなっているように思えます。実際7年ぶりの安値を更新しています。

米国の政策金利の利上げは、2020年~2021年まで続くとも言われています。これが本当であれば、PFFの株価は少なくとも利上げが終わるまでは下落し続けるということになるのかもしれません。

また、利上げが終わったとしてもその先に待ち受けるのは、大暴落の可能性もあり、そう考えると「PFFって今後、株価が戻ってくる可能性がかなり低いんじゃないか」と思ってしまいます・・・。もちろん、キャピタルゲインを狙うようなETFではないですが。

株価が下がれば安く購入できるし、配当利回りも良くなるんじゃないか、という考えもありますが、PFFの場合心配なところがいくつかあります。

PFFは設定日が2007年のため、リーマンショック以外の大暴落のサンプルはありません。株価が暴落したあと、元の株価まで戻ってくるのか不安に思うところがあります。
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また、株価が下落し配当利回りは上がっているかもしれませんが、PFFは近年では減配傾向が続いているので、配当金狙いとしても不安が残る部分があります。
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高配当ETFであるPFFは、配当再投資を続ける際にとても使いやすいETFだと思います。いったん、配当金を受け取るのでその配当を別の銘柄に投資することもできます。特に投資元金が少ない時期に5%を超える配当利回りは、再投資する機会を増やすことにもつながります。

株価が下落しているだけであれば、金融株中心とはいえ分散されているETFなので、安く買い増しでき、高配当をもらい続けると考えることもできます。しかし、そこに減配傾向が続いている、少なくとも金利の利上げが終わるまでは下落傾向が続く、ということを加味して考えるとタイミング的にも、いまPFFへ投資するのはリスクが高めなのかな、と思うようになりました。

ま~、私は素人ですから、見当違いの考えであれば、それはそれでいいのですけど。