米国情報技術セクターETFであるVGTの概要・過去の分配金の状況を解説します。
VGTの概要、経費率、配当利回りなど
名称は、バンガード米国情報技術セクターETFです。MSCIUSインベスタブル・マーケット・情報技術25/50トランジション・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指したETFであり、米国の情報技術セクターの大型株・中型株・小型株へと投資しています。
情報技術セクターの特徴は
情報技術セクターは、テクノロジー・ソフトウェアおよびサービス、テクノロジー・ハードウェアとその機器、半導体および半導体製造機器の3分野の企業で構成されています。ETF設定来のトータルリターンは10.83%となっており、良好なパフォーマンスを出しています。
(引用 SBI証券サイト)
セクターローテーションで考えると情報技術セクターは中期(拡張期)にパフォーマンスが良いとされるセクターです。リセッションから回復し、景気が拡大し、金利の上昇が始まってくるような時期です。ほかに中期にパフォーマンスが良いとされているセクターは金融セクターです。
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VGTの上位構成銘柄・産業グループ比率は
上位構成銘柄と産業グループの内訳はこのようになっています。
(引用 バンガードジャパン)
上位10銘柄で55.7%、アップル・マイクロソフト・ビザなど名だたるハイテク企業が入っています。上位10銘柄で半分以上を占めており、偏りの大きなETFと言えるのかもしれませんね。
ETFの中での時価総額の内訳については
大型株 78.5%
中・大型株 2.5%
中型株 10.6%
中・小型株 4.0%
小型株 4.5%
となっており、大型株が中心のETFです。
以前は、VGTの構成銘柄にフェイスブック・アルファベットも含まれていましたが2018年に行われた産業分類基準の変更により、他セクターへと移動しています。このことによって、上位銘柄の割合がよりいっそう増える結果となっており、今後の情報技術セクターの特徴が今までと変わってくる可能性もあります。
産業分類基準の変更によりセクター別ETFが大幅なリバランスか
VGTは減配している
ETFが設定されてからの15年間の間で、年間配当では2回減配となった年があります。ETF設定初年度の2004年の配当金が多すぎたのか、翌年には大幅な減配となりました。8年ほど経った2012年にやっと配当金が2004年と同水準まで戻りました。
配当利回りは1%台と低い水準ですが、増配率に目を向けてみると増配のあった年はほぼ二けた増配となっており、増配率の高さが非常に魅力的なETFです。
情報技術セクターは、新しい技術の発明や技術革新など成長のスピードがとても速いセクターです。次から次へと新しいテクノロジーが発明され、企業の盛者必衰も激しくひとつの企業に絞り込むことは、難しいセクターであるとも言えます。
現在、第一線を走っている企業でもひとたび技術革新に取り残されてしまえば、途端に業績が悪化してしまい、パフォーマンスが悪くなってしまいます。
ETFとして情報技術セクター丸ごとを保有してしまえば、一企業の業績にそれほど左右されずに済みます。米国のテクノロジーの成長を享受するにはオススメのETFですがセクターの特性上、不況時にはかなりの落ち込みが予想されるので、投資するタイミングには注意したいですね。
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