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幸福のための人間のレベル論は私には合わなかったのかもしれない

最近Twitterなどで「幸福のための人間のレベル論」という書籍の話を見かけることがありました。

ネットでこの書籍の紹介記事などを見ていたら興味が湧いたので読んでみました。結論から言うとちょっと私には合わなかったようです。もしくは自分の中で本に対するハードルが上がりすぎていたのかもしれません。

読んでいて腑に落ちる部分・落ちない部分があったので振り返ってみたいと思います。

幸福のための人間のレベル論

幸福のための人間のレベル論の内容は

人には幸福を感じる能力の高さにレベルがあり、幸せに生きていくためにこの「レベル」を上げていけるような生き方をしよう、というものです。

そしてそのレベルは以下のように振り分けされています。

幸福レベル

9種類のフィールドと別で色がついているところがステージです。紫が「ひとでなしステージ」水色が「気づいていないステージ」緑色が「気づいているステージ」黄色が「悟りステージ」となっています。

私たちはこれらのフィールド・ステージを上がったり、場合によっては下がったりすることで幸福を感じやすくなったり、反対に生きづらくなってしまったりするようです。

ちなみに上記の表は幸福が感じやすくなるためのレベルであり、上位にいるからと言って必ずしも優れた人間であるということではありません。その名の通り「幸福のためのレベル」ということです。

この書籍はこれらのフィールドやステージを上げていくにはどうしていけば良いのかを解説しています。

私の語彙力が乏しすぎて説明できない…

腑に落ちた部分

腑に落ちたというか、自分の中にスッと入ってきた部分ですね。

私は気づいているステージの特徴の中にある「なるようにしかならない」という部分にとても共感しました。

どれだけ、人をコントロールしようとしても、自分の支配下に置かないかぎりそれは無理な話ですし、いくら恐怖政治をもってしても、相手の考えまで支配することは不可能です。
(幸福のための人間のレベル論より)

これは本当にそう思います。相手を変えることは出来ないし、仮に出来たとしても自分が変わることの方が労力・時間も圧倒的にかかりません。

しょうがないですよね、他人なんだし。いつからこう考えるようになったのか忘れましたが、相手に意見は伝えるものの難しそうなら「しょうがないか」と思うようになりました。

この考え方って行き過ぎると「相手に対して何も期待しない」という考え方に行き着きます。期待しないから傷つくこともないと言えますが、それはそれで寂しいのかなと思わないでもありません。

腑に落ちなかった部分

読んでいて腑に落ちなかった部分は「そもそもレベルを上げる必要があるのか?」という部分です。

幸福を感じる能力を高めるためにステージを上げていくわけですが、そんなに幸福を感じないといけないのかと思ってしまいました。そりゃ不幸であるより幸福な方がいいには決まってます。

不安が少なく生きていけたらいいんじゃないかって思っています。そのこと自体が幸福なのかもしれませんけど。

本書ではその境目は「気付いていないステージ」から「気づいているステージ」へ移る時になると思います。では自分は「気づいているステージ」に行きたいかと言えばそこまで行きたいと思えませんでした。

ただ自分らしく生きていきたいとは思います。ちなみに自分の当てはまる特徴は両ステージどちらにもありました。

どちらかというと「気づいていないステージ」の方が多く該当する気がします。特にギブアンドギブの精神は持てそうにありません。最近よく見かけます「見返りを求めず与え続けることが大事」という話。

私はギブをすればテイクを求めてしまいますし、そっちの方が健全なんじゃないかと思っています。ギブを与え続けることが出来る人に対して猜疑心を持ってしまう部分があるのかもしれません。

もしかして現時点ではそこまで生きづらさを感じていないからなのかもしれません。本書を読んだ時の自分の置かれている状況で感じることが違うような気がします。

いま、生きづらさを感じていたり、変わりたい!と考えてるような人が読むと影響がある本なのかもしれません。

諦めやすいからなのかも

もしかしたら諦めが早い性格のせいなのかもしれません。腑に落ちた部分でも書きましたが、私はわりと「しょうがないか」と諦めることがよくあります。

実際、いまやっている株式投資でもそう思っています。将来の不安を少しでも軽減できればと米国株に投資して資産運用を行っていますが、もし失敗しても「しょうがないよな」と心の片隅では思っています。

もちろん、そうならないように自分なりに調べて運用しているつもりです。でも例えば大暴落に巻き込まれ、資産が大幅に減ってしまったとしても「自分なりにやってダメだったんだからしょうがない」と思うようにしています。(体験した時に本当にそう思えるかどうかは分かりませんが…)

「暴落の備え」のような記事を見たときでも思いますからね。自分で決めた割合で耐えられなかったらそれはもう「しょうがないやろ!」って。そりゃ、未練も後悔もあるでしょうけど諦めるしかないですよね。

実際、運用がうまくいったら嬉しいし、うまくいかなければ死ぬまで働くだけだなと考えていますし。

まぁ、諦めるのってラクですしね。不安をできるだけ取り除きたいだけでやりたいことがあるってワケでもありませんから、やるべきことはやらないとダメですけど諦めていいものは諦めていきたい、みたいな。

なんだろう…書いていて悲しくなってきた

ということで「幸福のための人間のレベル論」は私にとっては合わなかったのかもしれない、ということでした。

内容自体は何をすべきか具体的に書かれているので、読みやすい本ではあります。