SBI証券とは
SBI証券とは、1944年に設立され(旧名 大沢証券)、2008年に現在の称号となったネット証券最大手の証券会社です。銀行や保険会社を傘下に置いているSBIホールディングスの100%子会社です。
オンライン総合証券の先駆けとして、革新的な機能や手数料を実現しており、また多くの取扱い商品を取扱っており、口座数・資産残高など業界トップクラスのシェアを占めています。
また、取扱商品の多さの他にもポイントシステムや、使いやすい取引ツールが使用できるなど、初心者にもおすすめの証券会社です。
SBI証券の特徴
SBI証券の特徴として、1つは初めての人や初心者向けのバランスの取れている証券会社であるというところです。「顧客中心主義」を経営理念とし、顧客・つまり投資家の立場に立った便利なサービス等の提供に努めています。
ここから具体的な特徴を説明していきます。
選べる売買手数料プラン
上記表のとおり、取引金額や取引回数に応じた2つのプランから選択することができます。一般的にデイトレードのように1日に何度も売買する場合はアクティブプランが有利になりやすく、中長期的に株を保有する場合はスタンダードプランの方がメリットがあると言えます。
中でも、アクティブプランについては1日の約定代金が10万円までなら手数料は0円となるので、使い方次第ではどのような投資方法でもメリットがあります。10万円未満の株主優待銘柄を長期保有する時などにもいいですね。
SBI証券よりも手数料が安い証券会社もあります。例えば岡三オンライン証券の定額プランは20万円までは0円です。ただ、30万円までは350円となり、それ以降はSBI証券の方が安くなってきます。
部分的には、最安値の手数料とはいきませんが、全体的に見て安価な手数料体系となっています。ちなみにNISAでの国内株の売買手数料は0円となっています。
業界最大級の投資信託取扱い数
ネット証券会社の中でも最大級となる2,000本以上もの投資信託を取り扱っています。取扱い数の多さは商品選択時に悩むことにもなるため、人によってはデメリットに感じることもあるかもしれませんが、選べる数が多いに越したことはないでしょう。
SBI証券で取り扱っている投資信託は一部を除き100円から購入することが可能となっています。株式投資と違い、少額からの投資もできるようになっているので、初めて利用する際にも慣れるまで少額で運用することができます。
また、つみたてNISAで投資信託へと投資した場合、買い付け時・売却時ともに手数料は0円となっています。
他にも「投信マイレージポイント」という、投資信託の月間平均保有額に応じてSBIポイントを貯めることのできるプログラムがあります。投資信託の月間平均保有金額が1,000万円未満は最大で年率0.1%、1,000万円以上は最大で年率0.2%のSBIポイントが付与されます。長期投資家に向いているポイントプログラムですね。
貯まったSBIポイントは、現金や商品に交換できるほか、Tポイントやマイル、nanacoポイントに交換することもできます。
豊富な外国株式の取扱い
上記のとおり、外国株式の取扱いは9カ国となっています。米国株式であれば、アマゾン・アップル・マイクロソフトなど、中国株式ではアリババ・テンセントなどの有名な銘柄を購入することが可能です。手数料についても業界最安水準を維持しています。
米国株式にはスクリーナー機能がついているので、数多くの銘柄から自分の指定した条件に合わせて絞り込むこともできるため、気になる銘柄を探しやすくなっています。また、注文については円貨決済・外貨決済のどちらでも選択が可能です。もちろん特定口座にも対応しているので、確定申告を省くこともできます。
ワンクリックで注文! HYPER SBI
SBI証券では、「HYPER SBI」と呼ばれる完成度の高い取引ツールが使用できます。注文発注はマウスでドラッグ&ドロップするだけの簡単な操作です。さらに、スピード注文機能を使えば、最良気配を確認して最短ワンクリックで狙った価格に瞬時に発注できます。
投資情報に関しては板情報やチャートを始めとした個別株の情報から東洋経済新聞社が提供する「四季報速報ニュース」を先取りで見ることができます。表示に関しても1度に20銘柄の状況が確認でき、お気に入りの銘柄登録は10,000銘柄まで登録可能となっています。
「HYPER SBI」は月額540円の利用料が必要になりますが、条件を満たせば無料で使用することもできます。
上記のどれか一つでも条件を満たせば、対応した期間は無料で使用することが可能です。毎月国内株式を購入していれば、無料で使い続けられます。
IPO投資にもオススメというか必須
SBI証券はネット証券の中でもIPOの取扱いが多いです。IPO投資を行う場合、取り扱っているIPOの数が多い証券会社の方が、当選する確率は当然上がります。IPOの件数が多いだけではなく、主幹事になることもあるのでとりあえずだけでも開設しておいた方がよいでしょう。
過去の取扱い件数は
2017年 86件
2016年 76件
2015年 82件
となっています。
また、SBI証券でのIPOに関しては「IPOチャレンジポイント」というポイント制度があります。IPOの抽選に漏れた数に対応して貯まっていくポイントです。貯まったポイントをIPOの抽選の際に使用することにより、当選確率を上げることができるという制度です。
IPOチャレンジポイントは配分方式となっており、ポイント使用数の多い順から割り当てられるようになっています。つまり、IPO抽選に外し続け大量のポイントが貯まればいつかはIPOに当選できるようなシステムとなっています。
IPO抽選に1回外れると1ポイント付与されるので、大量のポイントを貯めるのは時間がかかりそうですが、SBI証券では定期的に「IPOチャレンジポイント」が貯まるキャンペーンも行っているので、毎回IPO抽選に参加していれば想像しているよりも早く貯まっていきます。
口座開設に必要なもの
・振込先金融機関口座
・本人確認書類(インターネットで口座開設する場合)
本人確認書類については
①個人番号カードを持っている場合は、個人番号カードのみで手続き可
②個人番号カードを持っておらず、写真付き本人確認書類がある場合
マイナンバー通知カードが必須となり、ほか運転免許証・住民基本台帳カード(写真付き)。在留カード・特別永住者証明書の中から1点が必要となります。なお、住所変更があった場合等は、変更履歴が記載された裏面のコピーも必要です。
③個人番号カードを持っておらず、写真付き本人確認書類もない場合
マイナンバー通知カードが必須となり、ほか健康保険証・各種年金手帳・印鑑登録証明書・住民票の写しの中から2点が必要となります。年金手帳については、平成9年以降の手帳には住所の記載がないため、受理されません。印鑑登録証明書・住民票の写しについては、発行後6ヶ月以内が有効期限となります。
書類に不備等があると、申請し直しとなってしまい口座開設にかかる時間が長くなってしまうので、証明書のコピーがちゃんと写っているか等、確認するようにしましょう。
まとめ
投資を始める際、どの証券会社にするかを悩むと思います。それぞれの証券会社に特徴があり、特定の状況ではこの証券会社、別の状況ではこの証券会社というような状況になっています。極論を言えば、すべての証券会社の口座を開設し使い分ける、という事になってしまいます。
例えば、少額の国内株式への長期投資しかしないということであれば、SBI証券のアクティブプラン(10万円まで0円)、もしくは岡三オンライン証券(20万円まで0円)になるでしょう。楽天市場をよく利用するのであれば、楽天ポイントで投資信託を購入できる楽天証券の口座を開設したほうがメリットが多いです。
その中でも、SBI証券は低価格水準の売買手数料・豊富な取扱い商品・銘柄・使いやすいツール、と非常にバランスの取れた内容の証券会社となっています。どれにするか悩んでいるのであれば、とりあえずSBI証券にする、という選択は間違いではないでしょう。
2018年の「オリコン顧客満足度ランキング ネット証券」においても3年連続で11度目の1位を獲得しており、客観的な評価においてもバランスの良さ、使い勝手の良さが評価されています。
SBI証券の口座開設については、下記のリンクからSBI証券公式ホームページでお手続きできます。