米国市場株式ETFであるVTIの概要・過去の分配金の状況を解説します。
VTIの概要、経費率、配当利回りなど
(2019年1月加筆・修正)
VTIについては、高配当でもなんでもないですが保有しているETFなので、一応調べてみました。ファンド名はバンガード・トータル・ストック・マーケットETFですね。
組入銘柄数は約3,600社と、これ一本で米国の株式ほぼ全体をカバーできるようなものとなっています。構成銘柄の中には、無配当の企業なども含まれるので配当金を目当てにするものではないと思いますが・・・ 。
圧倒的に低い経費率で米国全体へと投資できることが魅力のETFです。バンガード社の中で最も人気のあるETFであり、2001年からの設定来のトータルリターンは7.46%となっています。
VTIの上位構成銘柄は
組入上位銘柄は2018年9月30日時点のものです。
(バンガード社 ホームページより)
純資産総額に占める上位10銘柄の割合は18.7%です。ハイテクセクターが上位を占めていますね。私は個別株では、保有していないので間接的に持てるのでいいですね。構成比率トップがアップルの3.3%です。1位の銘柄の比率でさえも4%未満となっており、銘柄数の多さもあって分散されすぎているほどです。
特定の銘柄の比率が偏りすぎないように、四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウェイトを算定しリバランスを行っています。S&P500種指数との違いは小型株も含まれているという部分です。小型株が含まれていることにより、米国市場の成長を余すことなく享受することができます。
株式投資を行う際には、有望な銘柄を選ぶことが大事な要素の一つとなりますが、VTIに投資するということは、そのような銘柄を選ぶというより丸ごと保有するようなものとなります。もちろん、米国市場のほぼ全てに投資することになるので不調な銘柄も含まれることになりますが・・・。
相場が下落したときに、ピンポイントで購入することが一番ですが、過去の米国市場の歴史から見ても、長期的に保有するつもりならば、どのタイミングで購入しても報われる可能性が高いETFであるといえると思います。
VTIは減配している
2008年、2009年はやはりリーマンショックの影響でしょうか。2年続けての減配となっていますね。現在の分配金利回りは2%前後まで上がってきています。
設定日が2001年5月のため2001年の配当は3回でした。4回配当があった2002年から比較すると配当金の額は4倍以上に増配されています。設定されてからの18年間で10%以上増配された年が9年あり、増配率の多さも目につきます。
VTIを購入するときに、S&P500連動のインデックスファンド(SPY・VOOなど)と比べ、どちらにするか悩みましたが米国の小型株まで網羅していることや、リターンがVTIの方がわずかに良いので購入しました。
私の場合は配当金を増やしたい、という事が一つの目標なので配当利回りの良い銘柄・ETFを買うべきかもしれませんが心配性なので、こういった平均が取れるようなETFも保有していたいです。今後も、HDV・VYMと共に、買い増しをしていく予定です。
個別銘柄・ETFを含め、株価が下落した時に自分の想定していた以上に不安な気持ちになったりする人は、そもそもリスクに対する許容度が低いのだと思います。そういった時に過去を見ても右肩上がりとなっている米国市場全体に投資できるVTIは、心強い存在だと思います。
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