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【人生100年時代】昭和の人生すごろくはクリアできない

自分が小さかった時思い描いていた老後と、いま想像する老後の人生はずいぶん変わってきているように思います。何も考えていなかったせいか、昔は老後に対してこれほど不安を抱いてなかったように思います。

新聞を見てもニュースを見ても、将来に対して不安を感じるような出来事が多くなっているように感じます。「人生100年時代」と盛んに言われるようになりましたが、実際何をすればよいのでしょうか?

昭和の人生すごろくはハードモードか

昭和の時代では当たり前だったこととして「新卒で入社した会社で定年まで勤めあげる」「給料は年功序列で増えていく」「仕事内容・キャリアについては会社任せでよい」「お金を稼ぐのは男性がメインで女性は専業主婦」といったものがありました。そして「老後は夫婦で年金をもらい悠々自適生活」ここまでくれば「昭和の人生すごろく」はクリアといった所でしょうか。

近年では、これと反対に「転職は当たり前」「給料は増えるどころか増加する社会保険料等により減っていく」「夫婦共働きでないと生活が成り立たない」などまったく正反対の状況となっています。今後もRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入などによって業務の効率化が図られ、スキルを持った人材でないと生き残っていくことが難しくなっていくのかもしれませんね。

そんな世の中において、昭和時代に多かった「終身雇用」を望む人々が増えてきているようです。日本の未来があまり明るくないだろうと考える人が増え「安定志向」の若者が多くなっているそうです。不安を感じる将来に対し、安定を求めることは当たり前のことなのかもしれません。

しかし、その希望は日本の抱える問題によって非常にハードルの高いものとなっています。最も大きな問題は数年後には3人に1人が65歳以上となる少子高齢化現象です。このことにより、高齢者を支えるだけの社会保障費を負担できる企業の体力がなくなり「昭和の人生すごろく」はハードモードとなってしまいます。

過去に経験のない急速な少子高齢化社会を迎えるにあたってこの「仕事2.0 人生100年時代の変身力」では、100年時代に生きる覚悟が必要と説いています。 

仕事2.0 人生100年時代の変身力 (NewsPicks Book)

仕事2.0 人生100年時代の変身力 (NewsPicks Book)

  • 作者: 佐藤留美
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/08/06
  • メディア: 単行本
 

目次

目次
第1章 現状維持では老後崩壊、今そにある危機
第2章 日本型雇用の”終わり”が始まる
第3章 本当は怖い「働き方改革」の話
第4章 100年人生を生き抜く働き方
第5章 人生100年時代の「大人の学び」

現状維持ではなくアンラーンを身につける

本書では全体を通して「変化する力」の大切さを様々な統計等を用いて説明しています。中でも私が気になった部分はアンラーン(過去のやり方を忘れ去る)というところです。

知識が短命化している時代には、過去の経験にすがるのではなく、新しい知識や情報を学習し、そのサイクルを速めることが必須です。そして、新しい技能を身につけるためには、過去に学んだことの多くを忘れてしまわなくてはならない局面も大いにあります。
引用 仕事2.0 人生100年時代の変身力 (NewsPicks Book)

新しいことを始めるために過去の経験を一旦リセットする。言葉にすると簡単なように聞こえますが、実際にできるかというとなかなか難しいことだと思います。私もそうですが、特に問題がない状況に置かれると「現状維持」をしたくなってしまいます。

現時点で何も問題がないのならば、わざわざ変化を求める必要がないのではないかと思ってしまいます。でも本書ではそのような現状維持に甘んじていると、時代に取り残されてしまい生き抜くスキルを得ることができなくなると説いています。

仕事とは関係ありませんが例えば、携帯料金なんかもそうですよね。これだけ格安スマホ(MVNO)が出てきているのに未だに3大キャリアを使っている人も多いです。これも「現状維持」のひとつなんじゃないかな、と思います。

「よく分からないし、今まで使っていたのだから多少高くても問題ない」というような考えの人も多いのではないかと思います。過去の経験があるから、変化を求めないという気持ちが働くのでしょう。

年齢とともに変化を嫌うようになってくるということもあるかもしれません。私も多少なりとも自覚があります・・・。

変化しないと置いていかれる

書籍の紹介をしておいてなんですが、私はこういった「今後の将来は見通しはよくありません」からの「どんどん変化を求めて働くスキルを身につけよう」といった内容があまり好きではありません。意識が高すぎてついていけないからです・・・。

しかしこういった変化を求めるということは、何も仕事のことだけではありません。生活や趣味に関してもこの考え方は応用できると思います。現在ではやってもあまり意味がないような古い常識・習慣は仕事以外にもあるはずです。

実際問題として時代の変化のスピードは今後も加速していくのでしょうから、柔軟に合わせられるような人がますます有利になっていくんでしょうね。気づかないうちに人生を生き抜くためのルールが変わってしまっているというか・・・。私はどっちだろう?

ちなみに私は既に転職を経験しているので「昭和の人生すごろく」はクリアできませんでした。
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