運用結果は16.4%、隠れコストを含めた手数料は?
ひふみ投信の第10期(2017年10月3日~2018年10月1日)の運用報告書が発表されています。
運用レポート・報告書 | ひふみ投信 | レオス・キャピタルワークス
最近では、TOPIXと比較したときの下落率が目立ち、不調と言われているひふみ投信ですが、この1年のパフォーマンスはこのようになりました。
TOPIX(東証株価指数)の騰落率11.0%に対し、ひふみ投信は16.4%、この1年のパフォーマンスはひふみ投信が上回っていました。今年の夏以降、TOPIXのパフォーマンスから大きく乖離していることで、投資家から不満の声が上がっていましたが、最終的には2018年1月末時の基準価格と同水準まで回復しました。
ちなみに過去5期の運用実績はこのようになっています。
8期~10期のあいだにTOPIXとの乖離が狭くなってきています。これは小型株を中心とした従来の投資から、大型株中心の運用に移ってきた結果でしょうか。
【iDeCoで保有中】不調なひふみ投信の資産比率を調べてみた
2018年11月時点で純資産総額が1350億円を超えており、その大きな資産は小型株だけでは消化しきれないため、今後もその大きな資産の振り分け先は大型株へと向かっていくことが予想されます。そうすると今後は東証1部の企業を対象とした指数であるTOPIXとより似たようなパフォーマンスになってくるのかもしれませんね。
今後、パフォーマンスがどうなっていくのかは分かりませんが、純資産額が増えても1年を通してみれば、TOPIXを上回る良好な運用結果となっています。また、国内株だけでなく外国株への投資もしているので、そちらの影響もありますしね。2018年11月時点の外国株比率は10.7%となっています。
今期の信託報酬とその他のコストは以下のとおりです。
あらかじめ設定されている信託報酬以外に発生した、「隠れコスト」は0.191%となっており、合計コストは1.246%でした。
わたしも以前、iDeCoでひふみ年金へ投資していましたが、どうしても「アクティブファンド」だと信託報酬の高さが気になってしまい、手放してしまいました。手数料コストが高いと、パフォーマンスが良い時はあまり気にならないのですが、パフォーマンスが悪い時にはその高い手数料のことが、どうしても気になってしまいます。